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シンガポールで第2回コンテナ海運サミットを開催

<2023年8月7日、シンガポール> – オーシャン ネットワーク エクスプレス(ONE)は3日、アンカー・シップ・パートナーズ株式会社および株式会社構造計画研究所の協力のもと、シンガポールで「第2回コンテナ海運サミット」を開催しました。サミットには、海運業界の多数の専門家や学識経験者が参加し、コンテナ船業界が直面するさまざまな課題やサプライチェーン・社会の将来について議論を行いました。

Opening
石川浩司大使(写真前列左から3番目)、Baey Yam Keng政務次官(同4番目)、ジェレミー・ニクソンCEO(同5番目)

サミット開催に際し、まず当社CEOのジェレミー・ニクソンが挨拶し、「ONEの事業の本質は、コンテナを安全かつ効率的に、かつ最も環境負荷の小さい方法で輸送することであり、この目的の達成には多くのパートナーとの協力が不可欠です。今回のサミットを通じ、官民や学界、業界と連携し、ベストプラクティスを共有して現在私たちが直面する課題に取り組むとともに、ONEのみならず業界全体の利益のため、すべてのステークホルダーと協力してまいります」と述べました。

続けて、来賓として出席されたシンガポール運輸省のBaey Yam Keng政務次官が挨拶し、ONEの長年にわたるシンガポール海事分野への貢献、特にデジタルPORT@SGやサイバーセキュリティ・イニシアチブ、インターンシップや人材管理プログラムを通じた海事人材の育成支援に対し、謝辞を述べられました。また、シンガポール運輸省が海事産業の発展に向け定めた3つの重点分野(脱炭素、イノベーション、人材管理)について説明し、ONEが将来の課題を克服するため、関係者間の協力を可能にする戦略的な役割を果たしたことを指摘されました。

また、同じく来賓として出席された在シンガポール日本国大使館の石川浩司大使からは「日本とシンガポール両国の行動と協力が、今後の海運業界を大きく飛躍させると確信しています」との祝辞の言葉を頂きました。

サミットでは、「ターミナル・港湾・コンテナ船技術に関する研究開発について」、「コンテナ海運サプライチェーンの最適化について」、「コンテナ海運におけるESG評価手法の開発について」および「海運分野における人材開発について」の4つをテーマに基づき、パネルディスカッションを行いました。パネルディスカッションには、海上脱炭素化グローバルセンター(GCMD)やPSA、シンガポール海事財団(Singapore Maritime Foundation)などの海運業界関係者のほか、九州大学、神戸大学、シンガポール国立大学(NUS)、シンガポール経営大学(SMU)、拓殖大学、東京大学、東京海洋大学、南洋理工大学(NTU)から著名な研究者が多く参加しました。

panel discussion

ターミナル・港湾・コンテナ船技術に関する研究開発の議論の中で、最新のAI技術とターミナル当局との全面的な協力によるリアルタイム最適化というアイデアが浮かびました。
また、コンテナ海運サプライチェーンの最適化をテーマとしたセッションでは、学術界と産業界の緊密な連携についての議論が中心となりました。この連携には、学術的研究手法を取り入れて航路計画やイールドマネージメントを強化することが議論されました。
今後のコンテナ海運におけるESG(環境・社会・ガバナンス)測定の強化をテーマに、ESGフレームワークの構築と全てのステークホルダーの積極的な関与に関する活発な議論が行われました。
 海運分野における人材開発に関するセッションにおいては、海運人材の育成には学術界と海運業界との間でアイデアと人材の交流が重要であるとの認識で一致しました。

ONEは、研究機関や海運業界における全てのステークホルダーと協力し、産学はもちろん国の枠を超えたプラットフォームを提供することで、業界全体の発展と課題解決に向けた議論を後押しいたします。
多様な視点と知見を繋ぐ架け橋となり、多くのステークホルダーとの協業を通じて、ともにコンテナ海運の未来を形作り、力を合わせて業界と社会へのさらなる貢献の可能性を探って参ります。
 


closing

 

コンテナ海運サミットについて

コンテナ海運サミットは、オーシャン ネットワーク エクスプレス(ONE)が主催する取り組みで、コンテナ海運業界が直面するさまざまな課題に対し、現実的なアプローチを模索することを目的としています。今回のサミットには、海運業界の多数の専門家や学識経験者が参加し、コンテナ船業界が直面するさまざまな課題やサプライチェーン・社会の将来について議論を行いました。第1回目のサミットは、日本における海運のルーツである長崎県の出島で開催しました。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。

 

オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)について

オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)は2017年7月7日に、川崎汽船、商船三井、日本郵船の3社で定期コンテナ船事業を統合し設立されました。事業運営会社をシンガポールに設立するとともに、地域統括拠点を香港、シンガポール、英国、米国、ブラジルに置き、2018年4月にサービスを開始しています。現在は世界第7位のコンテナ船社として約151万TEU・205隻のコンテナ船隊を運航し、世界120カ国以上をカバーするサービスネットワークを通じて信頼性が高く迅速な国際輸送サービスを提供しています。ONEは世界的な外航船社コンソーシアムであるTHE Alliance(THEA)に加盟しています。

詳しくはwww.one-line.comをご覧ください。